最近、TVやwebなどでAGAクリニックの広告が増えていますよね。
有名なところだと、「銀座総合美容クリニック」や「ヘアメディカル」などがあります。
専門的なお医者さんに診てもらえるという安心感と権威性から、薄毛に本気で悩んでいる人は迷わずAGAクリニックに通うというチョイスをしてしまいがちです。
確かに、AGAクリニックでは国からハゲ改善に効果があると認められた医薬品を処方してもらえるので、現時点で最もハゲを治すことができる可能性が高い方法といってもいいと思います。
しかし、いくら効果が高いからといって安易に飛びつくのはおススメできません。
本記事では、AGAクリニックに通うデメリットをお伝えしますので、それを踏まえたうえで本当にAGAクリニックに通うかどうかの判断をしてもらえたらなと思います。
個人的には、リスクやデメリットをしっかり踏まえたうえでAGAクリニックを選ぶのならば全然ありだと思っています。
目次
AGAクリニックのデメリット1.AGA治療薬の副作用がヤバい
AGAクリニックで処方されるAGA治療薬は基本的に「ミノキシジル」と「プロペシア」の2つです。(厳密にいうとザガーロという治療薬もあるのですが効果としてはプロペシアとほとんど似ています。)
「ミノキシジル」は血行を良くし、毛母細胞を活性化して発毛を促進する攻めの役割、プロペシアは脱毛ホルモンを抑えて抜け毛を防止する守りの役割があります。
そして、この2つには強烈な副作用があります。
ミノキシジルの副作用

①初期脱毛 ②頭皮のかゆみ、湿疹、フケ ③体毛が濃くなる ④顔や足のむくみ ⑤低血圧によるめまい、ふらつき ⑥動悸
これらは主に「ミノタブ」と呼ばれる内服タイプのミノキシジルで起きる可能性のある副作用です。(ミノキシジルを頭皮に直接塗る外用タイプもありますが、クリニックでは内服タイプと外用タイプを合わせて処方されます。)
特に、⑤や⑥の副作用は、著しくQOL(生活の質)を下げることになりますし、実際にこういった症状が起きたという口コミがネット上でたくさん見られます。
実はミノタブは副作用が強い薬であるため、日本はおろか海外でも医薬品として認可されていません。
そのため薬としての研究も進んでおらず、安全性に関するデータやどれくらいの確率で副作用が出たのかなどのデータもないため、服用にはかなりのリスクが伴います。
内服用製剤の添付文書中の市販後調査欄に,胸痛,心拍数増加,動悸,息切れ,呼吸困難,うっ血性心不全,むくみや体重増加などの重大な心血管系障害が生じるとの記載がある.
以上のように,ミノキシジルの内服療法は,利益と危険性が十分に検証されていないため,男性型脱毛症・女性型脱毛症ともに行わないよう強く勧められる
AGAクリニックは医療機関でありながら医薬品ではないミノタブを処方しているわけですが、ミノキシジルの含有量が1mgなどの比較的濃度が低いミノタブから処方していって、副作用が見られなければ徐々に濃度を増やしていくという対応をとっているようです。
ですので、これらの副作用リスクを受け入れられる覚悟のある方はミノタブを服用してもいいですが、基本的にどうしても治したい場合の最終手段と考えた方がよさそうです。
特に、低血圧の人や、薄毛がそれほど深刻ではない人にはおすすめできません。
プロペシアの副作用

①性欲減退 ②勃起機能不全(ED) ③精子の減少 ④うつ症状 など
プロペシアは男性ホルモンに働きかけるAGA治療薬なので、男の象徴である性機能にトラブルを抱える可能性があります。
製薬メーカーの説明書によれば、「性欲減退(リビドー減少)」が1.1%に、「勃起機能不全」が0.7%の人に認められています。
「可能性は低いから大丈夫だろ。」と思ってしまいがちですが、プロペシアを使用した人の口コミなどを見ていると、データ上の確率より実際に副作用を感じている人が多いようにも思われます。
ある意味、人によってはミノタブより怖い副作用ではないでしょうか。
特に、これから子作りをする予定のある人や、うつの傾向がみられる人にはおすすめできません。
AGAクリニックのデメリット2.費用が高い
AGA治療は保険適用外の高額医療です。きちんと治療しようとすると費用はおよそ月に30,000円かかります。
初回は無料相談できるクリニックがほとんどですが、その後治療が始まると月に30,000円はコンスタントに出ていくと思っておいた方がいいでしょう。
お金に余裕のある方ならいいですが、20代・30代の若ハゲには結構しんどい負担ではないでしょうか。特に家庭をもっていてお小遣い制だったりすると、奥さんの了解を得るのは結構難しいと思います。
ただ、目安としては半年~1年くらいで髪の毛が生えてきて見た目が改善されます。
そうなるとミノタブの使用が終わり、プロペシアだけで髪の毛を維持する段階に入ります。プロペシアだけであればクリニックにもよりますが平均で月に7,000円くらいで処方してもらうことが出来ます。
ミノタブやプロペシアといったAGA治療薬を個人輸入することもできるのですが、偽物や粗悪品をつかまされるリスクが大きいので絶対にやめましょう!
もし身体に異変があった場合、誰も責任を取ってくれません。
多くの場合、個人輸入代行サイトから注文できるのですが、こういったサイトは違法運営されているところも多く、2017年に一斉に検挙された結果、2,500件ものサイトが閉鎖に追い込まれています。
AGAクリニックのデメリット3.薄毛が治ってもAGA治療薬を飲み続ける必要がある
AGAが完治することはありません。
つまりAGA治療薬は髪の毛が生えて、もう恥ずかしくないくらいまでフサフサになった後でも飲み続けなければいけません。
ここで飲み続けるAGA治療薬は、抜け毛を防止するという意味でプロペシアになるのですが、飲むのをやめてしまうと、髪の毛がまた抜け始めて元通りのハゲに戻ってしまいます。
まるで、ダイエットしたあとにリバウンドするようなイメージですね。
少なくとも 6 カ月程度は内服を継続し効果を確認すべきである。なお,内服を中止すると効果は消失する。
せっかく髪の毛が生えてきたのに、また失うのは絶対にいやですよね。
必然的に、引くに引けなくなってプロペシアを飲み続けるわけです。しかし、飲み続けている間はずっと性欲減退やうつといった副作用のリスクに怯え、流出するお金に耐え続けることになります。
つまり、AGA治療薬に依存してしまうのですね。
例えば、あなたが今25歳だとします。60歳くらいになったらハゲてもいいかなと思い、AGAクリニックに通い続けるとします。
治療後にかかる費用の総額は、
7,000円/月×12カ月×35年=2,940,000円
になります。
こう考えるとかなりの大金ですよね。副作用のリスクを負ってこれだけの大金を払ってまでAGAクリニックに通う価値が本当にあるのか見極める必要があります。
髪の毛を維持するならプロペシアより育毛サプリ
プロペシアに比べて薄毛改善効果は低くなりますが、同じ用途で使えるものとして「育毛サプリ」があります。
しかも、プロペシアより値段は安く副作用がないのが最大のメリットです。
安心して飲むことができるので、AGAクリニックで生えた髪の毛を維持して、なおかつ副作用が怖い方には、プロペシアより育毛サプリを使うのがおすすめです。
AGAクリニックのデメリット4.クリニックに通うのが面倒
AGAクリニックには最低でも毎月1回は通う必要があります。頭皮の写真をとって経過を観察し、AGA治療薬を処方してもらうためです。
月に1回とはいえ、忙しい人にとっては貴重な時間ですし交通費諸々のお金もかかってきます。
さらに、AGAクリニックは都市部(特に関東地方)に集中しているため、地方で生活している人からしたら不便で仕方ありません。
しかも、AGAクリニックでお医者さんがやることは決まっていて、薄毛に悩む来院者の状態や既往歴などを聞いてAGA治療薬を処方するだけです。
時間にしたらあっという間ですが、そのためにわざわざ足を運ぶのは面倒くさいという意見も多くあります。
※クリニックによっては電話診療やオンライン診療を受け付けているところもあります。
AGAクリニックのデメリット5.クリニックに通うのが恥ずかしい
いくらお医者さんとはいえ、自分の薄毛コンプレックスを全てうちあけるのは恥ずかしいですよね。
AGAクリニックは事前にネットや電話で予約して訪問するのですが、AGAクリニックによっては、待合室が仕切られていないところもあり、他の患者さんと並んで微妙な空気が流れてしまうこともあります。
気にしなければいいのですが、万が一知り合いとバッタリ遭遇なんてことになったら気まずいですよね。
※完全予約制でプライバシーに十分配慮されているクリニックもあるので、足を運ぶ場合は事前に確認しておきましょう。
まとめ
以上の点から、個人的にはAGAクリニックに通って行う治療は以下のような方にはおすすめしていません。
・薄毛がそれほど進行していない人
・若くてお金に余裕がない人
・性欲を失いたくない人や子作り予定のある人
私自身も、副作用が怖すぎたので育毛剤と育毛サプリを使った薄毛改善に取り組んでいます。
頭皮の写真をネットに晒して検証していますので、興味のある方はぜひごらんください。
若ハゲ改善記はこちら▼
反対に、薄毛がかなり進行してしまっている人はリスクを承知でAGAクリニックに通ってみる価値はあると思います。
おすすめのAGAクリニックはこちら▼
湘南美容クリニック
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